高血圧とは
高血圧とは?
高血圧
日本人の3大死因は、がん、心臓病、脳卒中で、この3つの疾患で全体の6割程度を占めています。最近の研究では、日本人の脳、心臓疾患の最大の危険因子は高血圧であることがわかってきました。これほど注意が必要な高血圧ですが、血圧をうまくコントロールできている人はほとんどいないと考えられています。
その理由のひとつには「高血圧特有の自覚症状がない」ことが挙げられます。そのため、高血圧を放置してしまい動脈硬化や心臓疾患を引き起こし、最悪の場合死に至るという経緯をたどります。高血圧が「サイレントキラー」と呼ばれる所以でもあります。
単に血圧が高いというだけでは生命の危険はありませんが、血圧の高い状態が続くことが生命にかかわることを理解しておきましょう。
厚生労働省は、高血圧の基準を収縮期血圧140mmHgまたは拡張期血圧90mmHg以上としています。
■成人における血圧値の分類(高血圧治療ガイドライン2004年版)
分類 | 収縮期血圧 拡張期血圧 |
至適血圧 | <120 かつ <80 |
正常血圧 | <130 かつ <85 |
正常高値血圧 | 130~139 または 85~89 |
軽症高血圧 | 140~159 または 90~99 |
中等症高血圧 | 160~179 または 100~109 |
重症高血圧 | ≧180 または ≧110 |
収縮期高血圧 | ≧140 かつ <90 |
(厚生労働省:高血圧ホームページより)
血圧とは
そもそも血圧とは何を指すのでしょうか?
人間の体には、血管がはりめぐらされています。心臓がポンプの役割を果たして全身に血液を流して、酸素や栄養素を細胞のすみずみに運んでいます。この時、血液の流れが血管にかける圧力のことを「血圧」というのです。
心臓が収縮する(縮む)と血液が送られている状態になり、血管の壁に圧力がかかります。この時の血圧を収縮期血圧と言い、もっとも血圧が高い状態なので、普段使っている”血圧の上がいくら”というのはこの収縮期血圧を指します。
これとは逆に心臓が拡張する(膨らむ)と血液が心臓に戻っている状態になり、心臓から血液が送り出されないもっとも血圧の低い状態いわゆる”血圧の下がいくら”というのはこの拡張期血圧を指します。
血圧が高くなる理由
心臓をポンプとすると、さしずめ血管は血液を流すホースにたとえられます。
そして流れる血液の強さが血圧となりますが、血圧が高くなる状態には、下記の2つのタイプがあります。
- 流す水の量が増えるタイプ
ポンプから送る水の量が増えるとその分だけ水の勢いを強くするのと同様に、血液の量が増えた分だけ全身に行き渡らせるためにポンプ(心臓)の圧力を高めるので血圧が高くなるのです。
- ホースが正常よりも細くなるタイプ
ホースをつまんで細くすると水の流れが強くなるのと同様に、血管が硬くなり、細くなったりして血液の流れに支障が出るとポンプ(心臓)はスムーズに血液を流そうとして勢いを増しますので血圧が高くなるのです。
いずれにせよ血圧が高い状態が続くと、やがて血管が傷んでしまいます。ホースが劣化してボロボロになるのと同じと考えてよいでしょう。
ご自分がどちらのタイプなのか血液検査をすればわかりますので、この機会に調べてみてはいかがでしょうか?
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