脳卒中とは
脳卒中とは?
引用:厚生労働省HP「脳卒中ってどんな病気?」
脳卒中
- Q:そもそも脳卒中っていうのは、どういう病気なんだい?
A:脳卒中は、脳の血管がつまったり、破れたりして、その先の細胞に栄養が届かなくなって、細胞が死んでしまう病気だよ。
- Q:そうすると、どうなるの?
A:急に倒れて意識がなくなったり、半身のマヒが起きたり、ろれつが回らなくなったりする発作が起きるんだ。
- Q:それは、突然起こるの?
A:一時的な半身のマヒや手足のしびれ、ものが二重に見える、ちょっとの間、言葉が出てこなくなったりといった前触れが先に起きていることもある。これは脳の血管が一時的に詰まるために起こるもので、これに気づくと大きな発作の前に治療をすることもできるんだよ。でも気づかないことも少なくないんだ。
- Q:気づかないと、どうなるんだい?
A:そのままにしておくと、本格的な発作がおきてしまうことがあるんだよ。だから、前触れに気づくことと、気付いたら治療することが大切なんだ。
- Q:それで、発作が起きると、どうなっちゃうんだい?
A:脳の、詰まったり破れたりしてやられた部分がコントロールしていた、からだの働きができなくなっちゃうんだよ。つまり、からだの片側がマヒしたり、言葉が出なくなったり、ものが飲み込めなくなったりね。それから発作の後、寝たきりになると、使わない筋肉がこわばって動かなくなるという合併症も出るんだ。
- Q:大変じゃない! それはもう、治らないのかい?
A:いや、治療やリハビリでかなり回復するよ。ただ治療やリハビリが遅れると、その分、回復が難しくなるんだ。
- Q:どうして?
A:すぐ治療をしないと病気が進行して症状がひどくなるし、再発作が起きて命を失うこともあるんだよ。リハビリも早く始めないと、合併症が出て筋肉がこわばったり、症状が悪いままで固まったりするからね。早いうちに治療やリハビリを始めることで、その効果はアップするんだ。
- Q:リハビリって?
A:リハビリは、正確にはリハビリテーションといって、病気にかかる前の生活にもどるための訓練のことだよ。
- Q:脳卒中の発作って、みんな同じように起こるのかい?
A:いや、いくつかのタイプがあるよ。代表的なのは、脳梗塞と脳出血だね。
- Q:それ、どうちがうの?
A:脳の血管が詰まるタイプの代表が脳梗塞、脳の血管が破れるタイプの代表が脳出血だ。昔は脳出血が多かったんだけどね、今は脳梗塞が多いんだよ。
- Q:どうして?
A:昔、脳出血が多かったのは、高血圧の治療がよくできなくてひどい高血圧の人が多く、栄養が不良で血管が弱くて破れやすかったからだね。今は脂質異常症や糖尿病などが増えたために、血管が詰まる脳梗塞が起こりやすいんだよ。
- Q:そうか。タイプによって、原因が違うんだね。
A:そう。それに、多いタイプと少ないタイプがあるよ。
脳に関するその他の病気
脳梗塞
脳を養う血管が詰まるタイプで、次の3種類がある。(1) 脳の太い血管の内側にドロドロのコレステロールの固まりができ、そこに血小板が集まって動脈をふさぐ「アテローム血栓性梗塞」、(2) 脳の細い血管に動脈硬化が起こり、詰まってしまう「ラクナ梗塞」、(3) 心臓にできた血栓が流れてきて血管をふさぐ「心原性脳塞栓症」などがある。脳卒中死亡の60%以上を占める。
脳出血
脳の中の細い血管が破れて出血し、神経細胞が死んでしまうタイプ。高血圧や、年をとって脳の血管が弱くなり、血管が破れることが原因となる場合が多い。日中、活動しているときに、頭痛やめまい、半身マヒ、意識障害などが起こる。脳卒中死亡の約25%。
くも膜下出血
脳をおおっている3層の膜(内側から、軟膜、くも膜、硬膜)のうち、くも膜と軟膜のあいだにある動脈瘤が破れ、膜と膜の間にあふれた血液が脳全体を圧迫する。動静脈奇形が出血の原因の場合もある。突然激しい頭痛、嘔吐、けいれんなどが起こりやすく、意識がなくなり急死することもある。脳卒中死亡の10%強。
一過性脳虚血発作
脳の血管が詰まるタイプのうち、24時間以内に回復するもの。脳梗塞の前触れ発作ともいわれる。一時的に片方の目が見えなくなったり、ろれつがまわらない、半身がいうことをきかなくなるなどの症状が起こる。再び血液が流れると症状もなくなる。
所定のカップに尿を取り、センサーを差してボタンを押すだけで、1日の塩分摂取量を計測できます。
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